中ボスの末路!!
ー前回のあらすじー
バカネイルが大声を出したせいで中ボスに見つかってしまったところだよん\(^o^)/オワタ
-完ー
俺はとっさにバカネイルの腹に思いっきりパンチをかましてもう一回隠れた。
俺 「なにしてんだよ!!!バカかお前は!!いや、バカだお前は!!」
ネイル「うるせぇ!!あんまり大声出すなよ!敵に見つかんだろが!!」
俺 「もう見つかってんだよ!!お前の無知で愚かな行動のせいでな!!」
ネイル「いいじゃねーか、どうせいつかは見つかるんだからよ。」
俺 「見つかんねーよ!!お前があんな行動しなければな!!いろいろ逃げる活路を試してからああいう腹をくくった行動をするんだよ!!ほんとお前死ねよ!!」
ネイル「死ねよはよくねーだろ!!それにもうしてしまったことを後から言ってもどうしようもねーだろが!未来を見ようぜ勇者ユキヒサ。な?」
俺はこいつをなんとか囮に使って逃げようとこの時心に誓った。
ネイルともめていると大きな足音が俺らのほうに確実に向かっていることが分かった。この状態で俺たちが、いや、俺が俺だけが助かる方法としては三つある。
一つ目はこのバカネイルを囮に使うこと。これが最善の方法だと思うがこの馬鹿も一緒に逃げてきたら一網打尽にされてアウト。
二つ目は、逃げること。もうひたすらに逃げる。この手段は一見最善だと思われるがそうではない。たとえ逃げたとしても相手の足の速さがめちゃくちゃ早かったらアウト。あと逃げるという行為は思いっきり自分よりも弱い相手がすることで、逃げるという行為を行えばこちらの威勢や駆け引きが通用しなくなってしまう。
最後の一つは、、、
ネイル「戦うしかなさそうだな。」
俺が考えるよりも先にネイルがつぶやいた。
俺 「そうだな。でも力で戦うのはやめようぜ。」
ネイル「は??どういう意味だよ??」
俺 「まぁ、見とけよ。」
俺はネイルにそういうと中ボスこと魔王の幹部らしき大男の前に躍り出た。
大男 「貴様は何者だ??俺を魔王軍の幹部と知ってこのエリアに入ってきたのか??」
俺 「当たり前だ。俺は勇者だ。お前ら魔王軍を亡ぼすために旅をしている。」
そう俺が言うと大男は動揺していた。
大男 「ゆ、勇者だと!!な、なぜこんな辺境の地にいるんだ、、!!」
俺 「お前の噂を聞いてな。追ってきたのだ。だが追ってきたもののこんな小物幹部だとは知らなかった。俺は圧倒的な力の差がある相手とは戦わん主義でな。どうだ?ここは駆け引きと行こうじゃないか。」
大男 「か、駆け引きだって??」
俺 「あぁ。今回は戦闘ではなく運で勝負をつけるんだよ。」
大男 「な、なんだよ運って、、。」
俺 「じゃんけんだ。じゃんけんで俺に勝ったら俺の首をやろう。しかし、俺がお前にじゃんけんで勝ったのならこの場を俺に譲れ。どうだ??」
大男 「い、いいだろう。どうせ勇者に俺が勝てるわけないしな、、。それに俺にデメリットはないし、、、やろうぜじゃんけん。」
ー続くー
なんちゃって勇者の末路!!
ー前回のあらすじー
ネイルと俺の勇者への長くて過酷な道が拓かれたところだお。
-完ー
俺とネイル(バカ)はいまだにモンスターはおろか小動物すら狩れていない状況だった。
俺 「なぁ、このままいくとマジで餓死するぞ俺たち、、、。」
ネイル「だな。ここらへんでほんと本気出さねーとヤベーな、、、。」
俺 「とりあえずモンスター狩るのは諦めてこの先の村をめざそーぜ。」
ネイル「最近の若いもんはすぐ諦めるな~。これだから村も過疎化が進んでな~」
俺 「そうか。お前はここで餓死でもして醜い人生に幕を下ろすんだな。達者でな。」
ネイル「うそうそ!!ほんとごめん!マジ置いていかねーでおくんなし!!俺ほんとはかまってちゃんなんだ!!」
ほんとこいつだりぃーな、、、。
なんやかんやで俺とネイルは最初の森を抜けることを目標にしてひたすら歩いた。。
ネイル「まだ抜けねーのかこの森、、、。道会ってるのかよユキヒサ、、。」
俺 「知らねーよ。俺も村から一歩も出たことないんだから。」
ネイル「え!!?なのに道先導してたんですか!??なのに勇者面して俺の前歩いてたんですか!??」
こいつほんとに山に捨ててこようかな。
なんだかんだでそれからしばらく歩いたら妙な山小屋が二つ立っていた。。
ネイル「なんでこんなところに小屋があるんだよ、、。しかも二つ、、。」
俺 「集落ではなさそーだな、、。とりあえずここで休憩するか。」
ネイル「え??こんなうす気味悪いところで休憩すんのかよ、、。なんか出そうな雰囲気だぞ!?」
俺 「嫌ならお前は先に行け。俺は休憩してから行く。こまめに休憩しないといざというときに何もできねーからな。」
ネイル「いざもクソも俺たちまだ道歩いてるだけじゃん。モンスターも一体すら倒してないんだけど。こんな状態で休めないんだけど。。」
俺 「これからモンスター出てくるかもしれねーだろ。その時に二人ともHP1じゃ戦えなくて何もできずにやられちまうぞ。」
ネイル「それもそうだな。まぁ、モンスターなんてこの山にはいなそうだし爆睡してから一気に山を抜けたほうが得策だな。」
俺 「お前わかりやすいフラグ立てんなよ。」
その時だった。二つ目の山小屋からなにやら2メートルくらいの巨漢が出てきた。
俺たち二人は聞き察知能力は高かったから小屋の下にとっさに隠れることができた。。
ネイル「なんだあいつ??めちゃくちゃつよそーなんんですけど!!」
その巨漢は筋肉ムキムキで腹筋もバキバキで腕は六本、顔は三つあった。。
俺 「あれって魔王軍の幹部なんじゃないか??」
ネイル「うそだろ、、。モンスターの一体も倒していない駆け出しなんちゃって勇者の俺たちにいきなり中ボスってマジなんていう鬼畜クソゲーなんだよ!!ぜってー売れねーよこんなゲーム!!!」
俺 「何わけわかんねーこと言ってんだよ、、、。とりあえずここは、、」
逃げようと言おうとした瞬間、うちのバカネイルがいきなり大声を上げた。
ネイル「く、来るなら来い!!この化け物め!!!俺たちはお前を倒しに来たものだ!!!」
化け物に気づかれたのであった、、、。
ー続くー
始まりの末路!!(重複投稿)
俺 「おいっつ、そっちにモンスター行ったぞネイル!!!」
ネイル「まかせろ!!!うぉおおおお!!くらえ!!!斬撃破!!!」
ネイルの攻撃は空を切った。
俺 「なんでその距離から外せるんだよ天才かお前!!!」
ネイル「うるせー、元農民の俺に任せるお前がわりぃーんだよ、ていうか勇者が仲間に頼ってんじゃねーよ。」
俺 「黙れ!!俺だってバリバリの農民出身だぞボケ、そもそもお前も勇者だろーが。」
そんな責任の擦り付け合いをしていたらモンスターは逃げていた。
ネイル「もう村を出発してから三日も経ったのにモンスターどころか小動物すら狩ってないんだが、、。」
俺 「俺なんかもう五日だぞ、、、いい加減村でもらった干し芋も尽きてきたしいよいよまずい。」
ネイル「なんか、お前とあってから最悪な気がする。」
俺 「は???」
ネイル「だってそうだろ?出会ったのがお前みたいななんちゃって勇者じゃなければもっと楽に旅が進められたしもっと会話も弾んだ。マジ最初に出会うやつまちがえたわぁ、、。」
俺 「ほんとお前この世界じゃなかったら確実に馬車組のレギュラー組の悪口が生きがいのお荷物キャラだよな。」
ネイル「馬車組とかレギュラーとか意味わかんないけどなんかイラってきたな」
俺 「なんだよやんのか粗チンやろーが。」
ネイル「粗チンはてめーだろが童貞。」
俺 「んだとおらー!!」
ネイル「上等だこいやごらぁぁ!!」
こうしてまた一日が終わっていく。
なんで普通の農民であった俺たちが魔王を倒すために冒険する羽目になったのかというとそれは五日前にさかのぼる。
村長 「皆の衆ぅぅぅ!!集合じゃ!」
しかし誰も集まらなかった。
村長 「皆の衆うぅぅぅ!!集合じゃぁぁぁ!!」
しかし誰も集まらなかった・・・
村長 「あの、皆さんお願いですので集まってもらえませんか??村長ぶらないのでどうかお願いします、、、、。」
こうしてなんやかんやで集まったのであった。
村長 「えぇぇぇ。皆さんもご存じの通り魔王の封印が解かれその魔王が作り出したモンスターが農作物や人を襲い本当に困っておる。そこでこの村に代々伝わる伝説の剣をこの岩場から引き抜いたものを勇者として魔王討伐に行ってもらう。我こそはと思う者は挑戦してくれ。以上じゃ。」
しかしだれ一人と挑戦する者はいなかった。
村長 「あの、、、はい、平等にじゃんけんで挑戦する人決めましょうかね、、、。」
そして負け残った五人が挑戦することになった。
最初の奴は体格もすっごく大きくて絶対こいつで決まりだとみんな思っていたが全然ぬけなっかった。
二人目の奴は名前がブレイブというもうこいつしかいないだろというような名前なのに剣はびくともしなかった。
三人目、ついに俺の番、剣を握った瞬間なぜか抜ける気がして俺は思いっきりその剣を引き抜いた。するとカスっっていう不気味な効果音とともに剣は大空を舞い俺の足元へと落ちた。
その瞬間わーっと歓声が上がり勇者の誕生を祝福されるのかと思いきやみんなあくびをしながら「終わった終わったー」といって帰っていった。
村人A 「うわ、バカだなあいつ、ほんとに引き抜くやつがいるなんてなw」
村人B 「うちの村に伝説の剣なんてあるわけねーのになwあの岩だって紙で作った岩なのになww」
村人C 「最初に挑戦したやつらはみんな全然力入れてねーことも見破れなかったあのバカがわりぃだろwwマジ勇者とかやってらんねーしなww」
そう、この勇者を決める儀式自体やらせだったのである。。。
こうして村の皆に笑われて送られた悲しきなんちゃって勇者ユキヒサの誕生である。
どこに魔王がいるのかも知らないしましてや剣なんて握ったこともないやつにモンスターなんて狩れるはずもなく二日間森でさまよっていたら目をキラキラさせたバカ(ネイル)が話しかけてきて俺の右腕にしてやると言ってきたので顔面にパンチを入れて断ると喧嘩に発展し仲間になってやったのである。
ネイルに勇者になった経緯を後から聞くとネイルの村では伝説の勇者の衣装が一番似合うやつが伝説の勇者じゃーというわけわからんめちゃくちゃな儀式だったらしい。
これから伝説の剣を抜いてしまった農民の恐ろしき末路をとくとご覧あれ、、、。マジ洒落なんねー。。